「ねえ、梟って、いつ寝るか知ってる?」
「・・・ねむたくなったらでしょう」
「そうじゃなくて、時間帯の話」
「梟は夜行性だって、本で読んだことがある」
「じゃあ、朝寝るのね?」
「そういうことになるかな」
「ねえ。でも、わたし、思うのよ」 「梟はねむらないんじゃないかしら、って」
「・・・ねむらない生きものなんて居ないわ」
「そうね、だから梟は片目ずつ交互にねむるのよ」
「ウインクするみたいに?」
「ウインクするみたいに」
「それじゃ梟って、ずいぶん器用なのね」
「貴女だってウインクくらいできるでしょう」
「ウインクはできるけど、そのまま眠ることは多分できないわね」
「寝られる人だっているんじゃない?」
「じゃあ、昼間の梟は半分だけ起きてて」
「もう半分は寝てるのね」
「半分寝ながら、ずっと夢を見ているのかしら」
「梟が?」
「そう、梟が」
「どんな夢?」
「梟は、夢の中でも梟なのかしら」
「鼠になった夢でも見ているのかも」
「・・・ねむたくなったらでしょう」
「そうじゃなくて、時間帯の話」
「梟は夜行性だって、本で読んだことがある」
「じゃあ、朝寝るのね?」
「そういうことになるかな」
「ねえ。でも、わたし、思うのよ」 「梟はねむらないんじゃないかしら、って」
「・・・ねむらない生きものなんて居ないわ」
「そうね、だから梟は片目ずつ交互にねむるのよ」
「ウインクするみたいに?」
「ウインクするみたいに」
「それじゃ梟って、ずいぶん器用なのね」
「貴女だってウインクくらいできるでしょう」
「ウインクはできるけど、そのまま眠ることは多分できないわね」
「寝られる人だっているんじゃない?」
「じゃあ、昼間の梟は半分だけ起きてて」
「もう半分は寝てるのね」
「半分寝ながら、ずっと夢を見ているのかしら」
「梟が?」
「そう、梟が」
「どんな夢?」
「梟は、夢の中でも梟なのかしら」
「鼠になった夢でも見ているのかも」
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