道ばたに立って、思いついたことをつぶやいていると、
ときおり、頭を撫でながら、飴玉をくれる、とても優しい人がいることがある。
そういうときはうれしくて、うれしくて、
ついつい、飴玉をほおばってしまい、
口をもごもごとさせながら、あわててお礼をいう。
でも、
口をもごもごとさせているので、
お礼は不明瞭ではっきりと伝えられない。
優しい人はニコニコしてくれるけれど、
お礼をうまく言えないことがかなしくて、
口をもごもごさせながら、困った顔をしてしまう。
やがて、
口の中から飴玉がなくなる前に、
やさしい人は苦笑しながらどこかに行ってしまう。
どうやってお礼をしたらいいか、考えているうちに。
飴をすっかりなめおわったあとには、
もう優しい人はずいぶん先に行ってしまっていて、
おいかけてお礼を言うには遠すぎる。
なんだか、
とてももうしわけない、かなしいきもちになって、
そういうときにはしばらく散歩にでかける。
そういうときの散歩は、
たいがい、とても長く、つまらない。
ときおり、頭を撫でながら、飴玉をくれる、とても優しい人がいることがある。
そういうときはうれしくて、うれしくて、
ついつい、飴玉をほおばってしまい、
口をもごもごとさせながら、あわててお礼をいう。
でも、
口をもごもごとさせているので、
お礼は不明瞭ではっきりと伝えられない。
優しい人はニコニコしてくれるけれど、
お礼をうまく言えないことがかなしくて、
口をもごもごさせながら、困った顔をしてしまう。
やがて、
口の中から飴玉がなくなる前に、
やさしい人は苦笑しながらどこかに行ってしまう。
どうやってお礼をしたらいいか、考えているうちに。
飴をすっかりなめおわったあとには、
もう優しい人はずいぶん先に行ってしまっていて、
おいかけてお礼を言うには遠すぎる。
なんだか、
とてももうしわけない、かなしいきもちになって、
そういうときにはしばらく散歩にでかける。
そういうときの散歩は、
たいがい、とても長く、つまらない。
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