たしかに、
いつもいる場所が水中のようなものだとするなら、
体調とか、気分とか、タイミングとか、
そういうものが揃っているとき、
充分に助走をつければ、
一瞬だけ、
跳ね上がって水面を俯瞰することができるだろう。
空中から俯瞰する水面は、
晴れていれば日光が反射して、
とても綺麗だし、
水中からとは違うふうに見える。
でも、羽も肺もないから、
そうしていられるのは一瞬だけ。
しかも、高く飛び上がればその分だけ、
落ちる時、深くまで潜ってしまうことになる。
そういうことを天秤にかけてなお、
飛び上がることにメリットはあるか。
それはたぶん、飛び上がった先の景色の素敵さによるだろう。
そのときの運もあるし、好みもある。
あるいは、常に水面ぎりぎりに住んでいて、
時折鼻先をそこに付けることができるほうが良いんだろうか。
でも、そういう状態の金魚は酸素が足りていないから、
すぐ病気になったり死んでしまったりする。
それに、そういう場所にすんでいれば、
飛び上がりたいと思った時には、
いったん深くに潜らなければいけない。
どっちもどっちですね。
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